2回目の人生を夢見る

お久しぶりに、ブログを書こうかなと思いました。

この9月で、スペイン生活も10年目に突入しました。すごいスペインに居る。。(笑)と正直思って。

この前、また友人から、海外に住もうと思うけど、どうだろう?との相談を受けました。

さて、どう答えよう。

各自の人生は各自が一番よく操縦できるはずだと思うんですが。

ただ、私が私の人生の体験を持って、今出す結論としては、

大半の人は、海外に住むことを夢見ていながら、そこの今住んでる場所に住むのが一番幸せだ。

かな。

昔の話になるんですが、
約、今から20年前。

20歳の時、私は3ヶ月NZに住んでいました。
英語の語学留学でしたが、毎日学校に通い、午前中は授業、午後はアクティビティでサーフィンもしたし、ゴルフもしたし、セスナにも乗ったし、何もかもが楽しくて、新鮮で、毎日、毎日、朝起きるのが楽しみで、でも一日が過ぎてしまうのが、もったいなくて、一日でも長くここに居たいと思っていたことを、今でも覚えています。

私の人生の中であんなに生きることが楽しかった日々はなかったな。。(笑)と、今でも思っています。

それでもNZに留まるようなご縁はなく、
当時は日本に泣きながら帰りました。

そういうわけで、
終わりがあったからこそ、素晴らしくキレイな思い出になったNZに、恋い焦がれて生きてきました。

その後、私や私の周りに起きた人生の大混乱の中で、とてつもなく未来への不安を感じるとき、
最後には、いつでもNZに行こうと思ってきました。

例えば、我が家は病気一家だったので、ある時期は、皆全滅して私だけ残ったらどうしようと、本当に心配したこともありました(絶滅せず、両親共にありがたく生きています)。

そんなときも、誰もいなくなったら、NZへ行って、本当の両親みたいにしてくれたホストファミリーを訪ねようと思って、
NZへのチケット代だけはいつも貯金をしてきました。

それは、私には大きな心の支えになってきたと思います。

自分を取り巻く半径数キロで人生が出来上がっていて、その自分取り巻く出来事に気を取られて生きていた私に、

海外には違う世界が、まだある。

というアイデアは、逃げ場があるというか、もう一度人生を始められるというよ
な意味を持っていました。

だから、大事だと思います。少なくとも、私は救われました。

でも、その逃げ場が海外と思うのなら、
実際には行かない方がキレイなままだった。

かな。(笑)

逃げてきたわけではなく、NZに戻ったわけでもなく、
10年前に私の人生は、スペインという方向に向かって、私の気持ちさえついていけないスピードで、どんどん進んで行き、気がつけば、スペインに居たわけですが。


海外が住みやすいなんて、思っている人が居れば、お話を聞かせて欲しい。。


日本人は日本で住んでいける様にスペックが作られているので、
海外は、対応外だと思います(笑)
自分でチューニングするしか術なし。。

私は10年間、自分でチューニングし続けた結果、日本でもどこでもないスペックが出来上ってしまい。。

て、10年目の単なる愚痴なんですが(笑)


さてさて友達には、

住む場所は決めるものではなく、決まってしまうものだ、

とアドバイスしたいものです。