テーマに沿って生きている私。

お久しぶりです。
今日の朝の話です。

いつも、会社に向かうために乗る地下鉄の階段での出来事。

その階段は地上に通じる、屋根のない階段で、
そこにはいつも、アフリカから来たセネガル人と思われる男の人(おそらく30歳くらい)が立っています。

スペインではよくある光景で、
彼らは、地下鉄に出入りをする人に、テッシュやら傘、なんでもかんでも売ってるのです。

彼はとても笑顔が可愛く愛想のいい人で、その地下鉄を使う人々の中に友達もたくさんいるようで、よく誰かと話しているのを見かけます。

私も、その地域に住んでもう早3年、
毎日顔を合わすので、よく挨拶するようになりました。

ニコリと笑って Hola ! Hasta luego ! と言い合う関係が私には、とても気持ちが良かった。

が、しかし今日は少し展開が違って。。

Hola!と駆け足で降りながら挨拶をすると、
こっちに来いと言われた。

なんだろう。と思って、近寄ると、

今日はすごい寒いから、Colacao (スペインのココアみたいなホットチョコレートみたいな飲み物です)買ってきて。

と。。。。。。。
。。。。。。。。。。!

ごめん。時間ないから無理。

と切り捨てると。

そっか。分かったと。。

私達の会話は数秒で終わり、
私はいつものように駆け足で地下鉄に乗り込んだわけですが。

正直、気分が優れなかった朝になりました。


地下鉄に揺られながらの会社までの20分間。
考えた。

なぜ、私にコラカオを頼んだのか。

それは他の誰かがコラカオを買って来てあげてるからだと思った。

だから、少し知り合いの私にも頼めるかもしれないと思ったのだと。。。

確かに、スペイン人の中には買って来てあげる人もいるにちがいない。


彼は、彼の世界で生きていて、その世界について行ける人たちと輪になっている。

彼はちっとも悪くない。


ただ、その彼らの世界が私には合っていない。


よく見れば、助け合いの世界。
でも、日本人の私からすれば、経済的な自立なしに、べたべたしたそういう付き合いが苦手。(マラガは、みんなそんな感じでベタベタでしたがw)


というか、そもそも、

この地域で起こる、色んなことが私には合っていない。

薬中毒で朝フラフラしてるおじさんたちに、声をかけられることも、

葉っぱをベランダで育てている部屋が斜め向かいにあることも、(あ、ここでは合法です)

違法滞在の人がよく、警察に捕まってることも、


合っていない。


私の思考回路は今日の朝の出来事から、
そんな結論を導き出したわけです。


そんなことを、
友人のスペインに話すと、

てか、今年よく住んでる地域の文句言っているね。

と、あっさりまとめられ。


気付きました。


そうか、引っ越しということを、私はテーマとして扱っているのだと。


そのテーマに沿って、
私は理由収集をしていたのだと。


去年、マドリーでも人気の地区(実はこれでも今流行の地区なんですw)に選ばれた、この場所を楽しでいたはずなのに。

おいしくて有名なカフェがあったり、
週末は人がたくさん集まってくるこの場所が

少々葉っぱの臭いが臭くても(スペインでは合法です)

私は好きだったのに。


引っ越す というテーマをいつからか頭に思い描いた私は、その日から、

この地域の嫌いな面を探すようになった。

というか、いろんな出来事や物事を
この地域のせいにするようになった(笑)


結局、起こることは何も意味を持っていないのに、
それをどのテーマにリンク付けるかということなのだと。


ということで、
この地域はちっとも悪くないんですが、



来年は引っ越すのかもしれません。


ということでした。